「プロセスエコノミー」完成品でなく過程(プロセス)を売る

 

本について連投になりますが、たまたまのタイミングです。

「月に100冊!」なんて目標を掲げたは良いけど、なんだかんだ今月は結局5冊しか読めませんでした…

まずは「月10冊」位から攻略していきたいものです。

しかし、数が少ないからこそ、こうして読んだ本の感想も書けるということで…(100冊とかになると、とてもいちいち感想なんて書いていられなさそうですし)

では本題に入り、今回読んだ本について書いていきますか。

個人的な趣味嗜好は関係なく、ランダムにおすすめに出てくる物を手にとって読んでいます。

特に「書評」なんて大それたものでも無く、ただ感想を述べるだけですが…

今回はこちら↓

プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる


これはとても興味深い内容でした。

ざっくりと概要を述べさせていただくと…


現代は良いモノを作って提供するというだけでは、通用しない時代になっている。

所謂、「完成品(アウトプットエコノミー)」の価値とは何かといえば、品質や機能ですが、現代では、それらはいくらでもコピー可能で、すぐに競合が現れ、質の水準も拮抗し、他と差別化することができない…そんな現代だからこそ、単に完成品を売るのではなく、プロセス(過程)自体に価値を付与し、プロセスを売ることによって完成品も買ってもらう。

これからは製品やサービス自体の品質は関係なく、いかにプロセスに価値を付与することが出来るかが重要になってくる。


という感じですね。

では、プロセス(過程)とは何かといえば…

設計図であり、舞台裏であり、ストーリーですね。

プロダクト(製品)がどのようにして出来上がっていくのか、進行状況、その根底に流れるストーリー…どのような思いが込められているのか…

それらのプロセスをしっかり見せる事によって、製品やサービス自体に「意味あるもの」と認識してもらう事こそ、これからの世には必要だという事ですね。

一昔前の感覚なら「舞台裏を見せるなんてとんでもない!完成品の質で勝負すべきだ!」となるでしょうが…もうそういう時代ではないのでしょう。

例えば、昨今スマホアプリやソフトウェアも予め徹頭徹尾ガチガチに完成させたモノではなく、ある程度の機能を持たせて、とりあえずβ版として走らせ、実際に触れるユーザーのフィードバックを取り入れながら、最適化しアップデートを繰り返していく…という構造が当たり前になっています。

何かと変化の激しい現代では、一つの答えを求める「正解主義」では立ち行かなくなり、その都度世の流れに合わせて修正していく「修正主義」へのシフトチェンジが迫られています。

どのような舞台裏のストーリー見せ、そのリアクションを取り入れてユーザーの共感を得、ユーザーにとって「意味あるもの」を作り上げていく。

この「プロセスエコノミー」が、これからとても重要になってくると感じました。

「プロセスを売る」と言っても、もちろん、企業によっては守秘義務も企業秘密もあるでしょうが、全部を曝け出す必要もないでしょうし、できる範疇というものが必ずあるはずです。

できる範疇で、どんどん舞台裏を見せ、ストーリーを語るべきだと私は思います。

私どもの業種の中でも、これまでは「物言わぬ存在」として扱われてきたスーツアクター達に脚光が浴び始めたのも、舞台裏のストーリーを語る流れの一環ではないでしょうか。

という私の感想でした。

気になる方は是非ご一読下さい。

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