合成道場「素材編」

 


今回は、私がたまに遊びで行っている、玩具と風景写真との合成加工の方法でも適当に書いていこうかと思います。

今回はこいつを使います。


シンウルトラマンのソフビ人形です。

これを加工して合成すると。

こんな感じ↓

白山連峰をバックにスペシウム光線をぶっ放すシンウルトラマン

特に何か目的あってこんな事をしている訳ではありませんが、ハマるとこれが中々面白いのです。

で、今回は「素材編」として、素材の加工法を淡々と綴っていきましょうか…

まずはスマホで素材を撮影します。


撮影時に気をつけることはあまりありませんが、背景がごちゃごちゃしてトリミングしにくくはないか、被写体に他の影が被っていないか、暗すぎないか、無駄な反射が写り込んでいないか、そこら辺を少し気にかけましょう。

ここからは画像編集ソフト「Photoshop」を用いての作業になります。

手順としては

  1. 素材のクリーニング
  2. トリミング
  3. 素材のクオリティアップ
  4. 調整

という感じになります。

では行ってみましょう。

1.素材のクリーニング

撮影した写真をPhotoshopに取り込み、最初にするのは「素材のクリーニング」です。

近年のソフビ等の造形はしっかり作られておりますが、ネックは物理的に小さいという事です。

物理的に小ささに反比例し、塗料などの粒子は荒く大きくなりますので、アップで見るとザラザラして見え、このまま加工してしまうと、このザラザラ感が後まで尾を引く事になります。

反対に物理的に大きなものは比較的簡単に加工できちゃうんですよね…

参考までに以前アニメ調に加工したお台場ユニコーンガンダム。
元画像


 これはとても加工しやすかったです。


フィギュア等、物理的に小さい物を加工する際は、最初の段階でちゃんと素材をキレイにしておくと、後々の作業もスムーズになります。

「 Camera Raw」フィルターを使ってキレイにしていきます。



「 Camera Raw」フィルターの「ノイズ軽減」と「カラーノイズの軽減」タブを目一杯上げます。他にも色調やら彩度の調整をして…

分かりにくいかと思いますがザラつきが無くなり、ツルッと美肌効果。


2.トリミング

素材をキレイにしたら次に「トリミング」です。
「パスツール」でしっかり切り抜きましょう。

「自動選択ツール」でも良いんですが、アレは正確さに欠けるので、しっかり仕上げたい場合は「パスツール」によるトリミング一択でしょう。

パーティングラインによる段差もこのトリミングの段階で削っておきましょう。(この素材の場合は腰)

*比較的ツルッとした被写体の場合は「パスツール」がお勧めですが、髪の毛とかあってフサフサしている被写体の場合は他にも色々なトリミング方法があります。

でパスから選択範囲を指定し、レイヤーマスクを追加します。
腰の段差も削りました。

3.素材のクオリティアップ

ここからは「おもちゃっぽさ」を無くすために、パーティングラインを消したり、塗装剥げや、塗装が雑な箇所、にじみ等を補正して素材のクオリティを上げていきます。

「スポット修正ブラシツール」を使ったり、新規レイヤーで上からブラシで塗りつぶしたり、「指先ツール」で引き伸ばしたり…臨機応変に補正を試みます。

お腹や腕のパーティングラインも消え、塗装ムラも補正しました。

ここまで出来たら、ほぼほぼ素材の準備はお終いです。

4.調整

あとは“何と合成させるか”によって、色調やトーン、カラーバランスを整えます。

また仕上がりのイメージが、「実写調」であるか「アニメ調」であるか「イラスト調」であるかによっても加工方法が異なってきます。

今回は実写調をイメージして調整します。
今回はこんな具合。

これに背景を合成し、光線を描いてやったり、色々手を加えると…

こうなります。
*少し調整が甘いですね。

さて、なんだか同じような画像のオンパレードになってしまいました。

とりあえずの作業工程だけを載せてザックリと進めてきましたが、長くなりすぎるので、今回使った細かい技術や調整は敢えて省きました…その辺が気になる方がいましたら「気になるぞ!」って言ってくれれば「そうですか」とお返事します。

目の光らせ方とか、光線の描き方とか、そこら辺はまた機会があれば…

合成道場「素材編」でした。

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